懐古厨

今週の日曜。夜の電車の中で。71歳のおじいさんが荒れていました。「人間は70過ぎたら死ね!「社会の役に立たないカスが100まで生きるな」「若い人たちが仕事がなくて苦しんでるのがかわいそうや」 71になっても自己嫌悪で苦しんでいたのです。


ふと昔の自分を思い出しました。小さい頃の私は漠然と「死ぬまでには全てがわかっているだろう」と思っていました。ある日新聞を読むと、学者の訃報が載っていました。志半ばで死んだと書かれており、「こんな人が一生かけても世の中はわからない事だらけだったのだ」と強いショックを受けました。またある日、テレビの動物番組でジャイアント馬場が出演していました。幾日か経って、馬場さんの死を知りました。「この間まで元気そうに生きていた人が死んだ。死んでしまったらこれから永遠に続いていく未来のことを何も知ることができないじゃないか」としばらく悩みました。


数年経って大学に入った私は、可能な限り講義を取りさまざまの本を買いましたが、講義に付いて行けず本も溜まってゆくばかりで、挫折しました。


今は「この世界を、少なくても今見えている身の回りの世界を より正確に精密に記述したい」と考えています。酔ってんのか。世の中舐めてんのか。