自閉者―11

 改めて書きますが、ここで自閉者と言っているのは、アスペでない自閉症者です。これは「典型的な」あるいは「古典的な」あるいは「低機能の」自閉症者とも呼ばれます。ややこしい。といっても、アスペにもそうでない自閉者にも共通することも書いてるかもしれない。


 アスペとそうでない自閉者の違いは、まとめると、こういうことらしい。アスペは内省をできて、自分の経験や感情を言葉にできる。そして、アスペは自意識を持っている。アスペでない自閉者はそうでない。


 前に自閉者の言葉は論理的と書いた。これを正確に言うと、自閉者の言葉は簡潔で、つまり無駄な言葉を入れることを彼らは嫌う。その上、彼らには論理を一貫させようという意志がない(弱い)から、むしろ論理的ではないかもしれない。


 また、調子が悪いときの彼らには、会話相手の語尾を繰り返し言うことがある。