事実は小説よりぐろい

 昨夜テレビをつけたら、枯葉剤の被害者のドキュメンタリー番組がやってた。合理的な人なら、すぐに見るのをやめるだろうに、なぜか僕は見続けた。


 なんで生まれてすぐに捨てられなかったのだろうと思うくらいの人が映っていた。よく生きてるなという容姿だった。


 この人たちに比べたら、普段見てる人たちは、僅かな違いを気にし合っている。似たもの同士が集まってるからだ。均質な社会は恐ろしい。