哲学なんてとか言ったけど

 ある哲学者は、若かったある時から、哲学的なことを考えずにはいられなくなったと言った。手塚治虫石ノ森章太郎も、死ぬ前に哲学的な漫画を書いていた。また、統合失調症の患者は哲学的なことを考えることが多いとか読んだことがある。下らないと言われようが、哲学をせずにはいられない人がいるのだ。正確には哲学というか、「考えたり調べたりしてももわかりそうにないこと」だろう。彼らは知ることを求めていたのではなく、考える過程を求めていた。


 ――ということを考えたのは、まどか☆マギカ最終話を見たあと。