決定論がそんなに嫌いか

 決定論は次のようなことを言っている。「世界中のすべての現象や表象は因果律に従う。もしある時点において、そのときの状態を規定しているすべての量がわかるならば、将来世界中で起こるすべての事象を予測することができる。」


 これを嫌う人たちがいる。「将来が決まっているのなら、自分がなにをしても意味がない。それは嫌だ。」とでも思うのだろうか。


 また、不確定性定理が決定論を反証しているようにも見える。確かに、人にとってはそうだが、神にとっては決定論は健在だ。


 ここでまた、まどか☆マギカの話になる。最終回で、まどかは、命を捨ててまで因果律を変えた。製作者は決定論を嫌いなのだ。


 アインシュタインが死ぬまでこだわった決定論を、嫌うなんて悲しい。