時間がない
情報処理技術についての文章をネット上でちらっと見かけることがあると、焦る。こういうものについて、僕には全く知識がない。他人が知っていることを僕が知らない。たぶん一生このままだろう。それよりも数学の勉強をしたい、と思い直すけど、最近数学の本すら開いてない。一体僕は死ぬまでにどれほどのことを理解できるのだろうと思うと、真っ暗な宇宙にひとりで放り出されたような不安に陥る。でも、どんな天才物理学者や数学者であっても、世界のごく一部しか知らないまま死ぬのは同じだろう。なんにしても、今自分にできることをするしかないのだと、また思い直す。
一般人にとっては、世界を理解することよりも、誰かに構ってもらうことのほうが大事なのだろう。けど、僕にとっては、考えることが一番の快感で、考えることができなくなったら、生きていても仕方ないと思う。「考えることができなくなったら生きていても仕方がない」と言って、抗がん剤の服用を拒んだある物理学者を思い出す。一方で、食べるのが生き甲斐だとか、セックスが生き甲斐だとか言う人たちもいるらしい。
という気分になる時もあるのに、世界への理解と全く関係のないボードゲームが面白くて毎日やっている。将棋とか囲碁とかチェスとかオセロとか新しく考案されたボードゲームとか。全部面白い。