祖先崇拝

 ちゃんと調べたわけではないけど、アボリジニなど、現在も狩猟生活をしている人たちは、祖先崇拝をしていることが多い。日本もそうだ。中国や韓国もそうだ。「昔の人は偉かった。」とか、「彼らがいなかったら自分たちはいないのだから、彼らに感謝しなければいけない、」とか、あとこれは祖先ではないけど、死んだ人を誉めたがる人が多い。


 放って置けばいいものを、僕はこういう話を聞くたびに、不愉快になる。ちゃんと人を見ずに、生まれた順番だけで人を判断するのが気に入らない。


 小さい子供は一人前に生活できる大人を尊敬する。おそらく、大人になっても、その「先に生まれた人を尊敬する」という考えを変えずに、さらに拡張することで、祖先崇拝になる。一般人は自分の考えを変えるのを嫌う。内省しない限り、人は祖先崇拝をするのだろう。