仮想敵と闘う人たち

 何か悪いニュースがあったり、誰か悪い人がいると、それらが特定の集団に属する人たちにする人たちがいる。彼らはいつの時代のどの国にもいる。有名な所では、ナチスユダヤ人に対してそういうことをしていた。


 彼らは統合失調症に似ている。ある人が統合失調症を発症する過程は、まず、原因不明の恐怖があり、その後に、その恐怖の原因を誤解してしまい、その原因だと彼が思ってることに、彼の思考が捕らわれてしまうというもの。この「原因不明の恐怖」を、貧窮した生活に対する苦しみなどに置き換えると、それは統合失調症とは呼ばれないが、似たようなことになる。